鬼束ちひろ 体調不良で一時活動休止
■2004年10月
連続ドラマ「トリック」の主題歌「月光」の大ヒットで知られ、裸足で歌う独特のスタイルも印象的なシンガー・ソングライター鬼束ちひろ。しかし、数々のトラブルに見舞われたことから体調不良を起こし、24歳の誕生日を前に2年半の活動休止に追い込まれた。
始まりは02年2月の事故。鬼束は友人の運転するバイクの後部座席に乗っていたが、前を走る乗用車が駐車しようと減速したところを避けきれず追突。幸い左足打撲の軽傷で済んだが、マスコミに大きく取り上げられる騒ぎになってしまう。
その直後の全国ツアーでは急性腸炎で入院してスケジュールが一部延期に。ツアー終了後およそ半年間の活動休止。鬼束は後に「あの時は精神的にも不安定だったし、ガリガリに痩せてもいたし、生活上でも立っているのがやっと。ツアーを終えられたのが不思議なくらいでしたね」と語った。
11月の武道館ライブで復帰。「自分は生きていける」と思えたというが、翌03年9月、今度は声帯結節を患ってしまう。手術のためライブを中止し休養に入るが、この頃からレコード会社や所属事務所との関係がギクシャクし始める。