<101>家宅捜索令状で知った「覚醒剤」の使用…精力剤も使わないのに?
社長は早貴被告と結婚する1年ほど前に大阪で暮らすKという女性と結婚する予定で、彼女の借金2000万円を肩代わりしていた。しかし金を振り込んだのにKは田辺に来ず、言い訳ばかりを繰り返していた。業を煮やした社長が裁判を起こすと伝えると、タンスや衣類などの家財道具を送ってきたので、車庫に保管してあった。その中から注射針が出てきたという。
だが、警察はこのことを発表していないし、果たして覚醒剤を打つための針なのかも分かっていない。
「キミは誰からか『これは効く精力剤だから社長に飲ませれば喜ぶよ』と言われて、社長に勧めたことはないかい?」
早貴被告と2人だけのときに私は聞いた。
「……そんなことはなかったです」
彼女はそう否定した。(つづく)