(6)「パンツを脱いできなさい」デビュー当時の志穂美悦子に指示したワケ

公開日: 更新日:

 深作監督は一も二もなく大賛成。私の活動を全面的に支援してくれると共に、育った俳優を自分の作品で使ってくれることも約束してくれた。

 こうして設立されたJACを、私はスタントマン養成所にするつもりはなかった。教えたのはアクションだけではない。なぜなら、アクションとは肉体の言葉であり、演技そのものだからだ。

 私だけでなく、深作監督も「演技とは肉体の言語を駆使することだ」と繰り返し語っていた。

「芝居は顔の表情だけでするものじゃない。五体、つまり、頭、首、胸、手、足という5つの肉体の部分を使って感情を表現することなんだよ」

 幸いJACの名は広く知られるようになり、入会希望者は多いときには年間1万人を超えた。

 ここから真田広之志穂美悦子堤真一、伊原剛志ら多くの俳優が育った。

 実は、密かに私の後継者としてJACの未来を託そうと考えていたのが志穂美悦子だった。とにかく素直な性格がいい。努力家で、天真爛漫。危険なアクションをこなす抜群の運動能力もある。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末