(2)東映を辞めようと…高倉健さんの言葉「ケツまくるときは…」が胸を打った
昨年8月にこの世を去った“日本を代表するアクションスター”千葉真一さん。千葉さんにとって遺作の著書となったのが「侍役者道~我が息子たちへ~」である。自らの映画人生に加え、高倉健さんや深作欣二監督をはじめとする映画人との交流、さらに息子たちへの思いを語り尽くしたこの本から、とっておきのエピソードを一部再構成してお届けします。
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私が役者になってから、ずっと憧れ続けた俳優が高倉健さんである。子ども向けのヒーロードラマ「新 七色仮面」に主演している頃だった。健さんは、お金がなくて、いつも学生服を着ていた私を呼び出すと、