50代以上の半数がかかる「前立腺肥大症」は手術で治る

公開日: 更新日:

「膀胱結石などを合併している、前立腺がんがある、などの場合は大掛かりな開腹手術になりますが、最初に検討するのはこの手術法です。日本では2000年前半に導入され、果物の実を皮からはがすように切除します。取り残しが少ないのが特徴です。いま最も普及している、電気メスで何度も切除するTURP(経尿道的前立腺切除術)に比べ出血が少なく、100グラムを超える大きな肥大にも対応できます」

 しかも、再発率がTURPに比べて半分程度だという。

■射精機能を残す方法も

 その効果はテキメンだ。ある60代の男性Aさんは前立腺肥大による典型的な頻尿で、夜間は3回以上、昼間は1時間おきにトイレに立つため、寝不足に陥り、仕事にも支障が出ていた。

 ところがHoLEP手術を受けた後、頻尿はピタリと止まり、700ミリリットルあった残尿(膀胱にたまっていた尿)が放出されてゼロに。体全体のむくみも取れ、体重も1週間で1.5キロ程度痩せた。

「手術前は尿漏れもひどく、トイレに立つたびに下着を濡らしていましたが、手術後はそれもなくなりました。長時間の会議でも尿意がなく安心です。体がむくんでいたせいか、階段で息切れすることもありましたが、それもなくなりました」(Aさん)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情