健康食品の過剰摂取が招く「アレルギー症状」「肝機能障害」
骨や歯の主成分で、人間にとって欠かせない栄養素として知られている。骨粗しょう症予防のため、サプリで補充している人も多い。
しかし、過剰に摂取すると高カルシウム血症になり、腎結石が作られるリスクが高まる。また、血管の細胞組織の石灰化が進み、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などのリスクが高まるという報告も。成人の場合、摂取量は1日1000~1200ミリグラムが望ましい。
「摂取が推奨されてきたカルシウムは、パンや菓子など、さまざまな食品に添加されています。あえてサプリなどで補充する必要はありません」
■セレン
強力な抗酸化作用があり、老化防止や生活習慣病の予防に有効だといわれている。摂取上限値は1日350マイクログラムで、過剰摂取すると、胃腸障害や神経障害を起こしたり、髪の毛が抜け落ちる人もいる。
■脂溶性ビタミン
ビタミンA、D、E、Kといった水に溶けないビタミンは、尿などで体外に排出されず体内に蓄積されるため、過剰摂取に注意したい。