著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

牛乳は死亡リスクを下げる?

公開日: 更新日:

 牛乳にはカルシウム等の栄養素が含まれており、健康的なイメージがあります。ところが2014年、「英国医師会誌」に「牛乳を1日約3杯以上摂取すると男女ともに死亡のリスクが、また女性では骨折のリスクが増加する」というスウェーデンの研究が報告されました。

 衝撃的な報告ですが、牛乳の摂取がそれほど低くない人を研究対象にしていたうえ、骨折リスクの高い人はもともと牛乳の摂取が多かったのではないか、などの反論もありました。そのため、牛乳で死亡が増えるかどうかについては明確なことはいえず、日本人を対象とした研究ではないため、日本ではそれほど重視されませんでした。

 そんな中、牛乳摂取と死亡のリスクを検討した観察研究が「日本疫学会誌」(2015年1月号)に掲載されました。この研究は40~79歳で脳卒中がん心臓病の既往のない日本人9万4980人を対象に、牛乳摂取と死亡の関連を19年(中央値)にわたり追跡したものです。

 牛乳を飲む頻度は「全くない」「月に1~2回」「週1~2回」「週3~4回」「ほぼ毎日」の5つのカテゴリーに分類し、「全くない」と比較してカテゴリーと死亡のリスクを検討しています。

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