元テレビプロデューサー 佐藤義和さん(67) 十二指腸潰瘍
手術後、胃は3分の1になりました。だから退院してからの食事が大変。普通の量を食べると、胃が許容できなくて口から簡単に飛び出してきちゃう。「一度にたくさん食べず、1日6回に分けて食べなさい」と言われても、不規則なテレビマンには難しい。
困っていたのですが、もつ鍋は野菜が多く軟らかいので、平気だったんです。それからはもつ鍋ばかり。ディレクター時代に大酒飲んでたディスコが、バブル崩壊後は軒並みもつ鍋屋になっていたので、打ち合わせの食事は必ず六本木のもつ鍋屋。術前と術後で行ってる場所は一緒という……。
次第に酒も飲みだしました。お酒って胃で酔うらしく、3分の1しかないと最初はビール1杯ですぐ酔っちゃう。でも、慣れると、担当医いわく「酔うべき胃が小さいから、いくらでも飲めるようになる」らしい。本当かな? と疑ったけど結局、酒量は増えました。
「いいとも!」は新コーナーなどの人気で盛り返せました。その後、僕は週に10時間分の番組のプロデューサーになり、不規則な生活とストレスで、またもや酒の飲み過ぎによる急性肝機能障害、そしてアルコール依存症、さらには不眠症、糖尿病、自律神経失調症など、番組が増えるたびに病気も増えました。異動になってもフリーになっても、東京にいる限りは健康になれない気がしましたね。