温州ミカンに多し 「β-クリプトキサンチン」の健康パワー
同町の「JAみっかび」は、これらのうち「骨粗しょう症」に注目。三ケ日みかんを「機能性表示食品」として消費者庁に届け出。骨の健康に役立つβ―クリプトキサンチンを多く含むと箱に表記して、今年11月上旬から売り出す。
JAみっかび広報センターの久米覚さんは、「1日3個以上が目安。甘いほどβ―クリプトキサンチンを多く含みます。これを機に、年々進む“ミカン離れ”を食い止められれば」と期待する。
ちなみにβ―クリプトキサンチンは、柑橘類だと温州ミカンに最も多く含まれ、オレンジの約10倍。同等に含む物は他に柿やパパイアなど。ミカンが最も手軽だといえる。
ミカンを食べると手が黄色くなるのはこのβ―クリプトキサンチンのせい。いくら食べても、同成分が体に害を与えることはないそう。
さらにいいのは、「持続性」が高いこと。食べると2~3カ月は血中に成分が残るという。つまり冬の間に食べておけば、夏ごろまでその健康効果が体内で続くのだ。
ただし気になるのは糖分。前出の安中千恵氏は言う。