常識と真逆の新理論 「一本の注射」で慢性的な痛みは消せる

公開日: 更新日:

「炎症はどれくらいの期間続くかはっきり分かっていませんでした。しかし、その後の研究で、慢性的な痛みの患者さんには新生血管による微細な炎症があり、それが続くことで痛みも続くという結論に至ったのです」

■何をしてもよくならないなら…

 痛みを伴う疾患は、五十肩、変形性膝関節症、脊柱管狭窄症、変形性股関節症、顎関節症、帯状疱疹後疼痛、線維筋痛症など非常に多い。また、検査をしても異常が見当たらず、「原因不明」「精神的なもの」と言われている人もいる。

「病名がついている人からそうでない人まで、さまざまな患者さんが全国から来ます。病名がどうであれ、慢性的な痛みの多くには軽微な炎症があり、触診や超音波検査で確認できます」

 今、痛みの治療には鎮痛剤がある。しかし、鎮痛剤のような全身に効く治療では、痛みがある箇所(局所)にできた新生血管による軽微の炎症には効果がない。ちなみに、「鎮痛剤が効かなければ炎症が原因の痛みではない」とこれまでされてきたが、それは局所の炎症に作用していなかったからだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い