常識と真逆の新理論 「一本の注射」で慢性的な痛みは消せる

公開日: 更新日:

 神経ブロック注射も痛みの治療で使われるが、神経ブロック注射は炎症部分ではなく痛みが脳に伝えられる途中の神経に作用する。やはり軽微な炎症には効果がない。

「軽微な炎症にピンポイントで薬剤を効かせなくてはなりません。そこで注射で新生血管をつぶす作用のあるステロイド剤などを投与します。ステロイド剤は、通常使う量の4~8分の1と少量で、局所に使うので副作用の心配はありません」

 重症例には、カテーテル(軟らかい極細チューブ)を血管内に挿入し、薬剤を直接投与する。注射の場合は2~3回で、カテーテルは1回で痛みが消え、その箇所については再発もまれだという。注射は保険適用。カテーテルは自費診療で、江戸川病院では1回12万円ほどになる。

 痛みは生活の質を著しく下げる。何をしてもよくならない、という人は、この治療が「軽微な炎症があったかどうか」の判定にもなる。検討してはどうだろう。

▽新生血管とは
なんらかの原因で新しくできた血管のこと。もともとないものなので、除去しても問題ない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い