新薬登場で注目 「高コレステロール治療」はこう変わる
むしろ昨年発表された最新報告は、悪玉コレステロールの変動が冠動脈疾患のリスクを高めるという内容だった。悪玉コレステロールは年末年始の暴飲暴食などで高くなりやすく、また夏場は低くなりやすい。この変動を放置すると、そのこと自体が脳卒中や心筋梗塞を起こしやすくするという。
「悪玉コレステロールをいかにコントロールしていくか。今後、より注目が集まるでしょう」
悪玉コレステロールが高い脂質異常症で命を落とさないようにするには、どうすべきか?
「まずは悪玉コレステロールの変動と血管年齢を知る。そして、家族性高コレステロール血症ではないかを調べる。家系に冠動脈疾患で比較的若い年代で命を落としている人がいれば、家族性高コレステロール症を疑った方がいい」
これらによって、悪玉コレステロールを下げる薬物治療が必要か、新薬も考えた方がいいのかが判断できる。
ちなみに、従来薬は副作用が強いが、服用し始めて2週間~1カ月後の血液検査などで問題がないかどうかがわかる。