背が縮むと死期早く 「50歳以上で2cm以上が危険」の根拠
もし、寝たきりになってしまえば、運動量や食事量が低下するなどして、やはり体がどんどん衰弱していく。多くの場合、介護を必要とするようになってから、約2~3年で寿命を迎えてしまうという。骨折が介護につながり、結果的に死期を早めてしまうのだ。
男性は50歳ごろから骨の強度が少しずつ弱くなっていくので、喫煙、飲酒、食生活などの生活習慣を改めて見直したい。もし、背が縮んでいることが分かったら、大きな骨折や病気につながらないうちに改善策を講じたほうがいい。
姿勢の悪化による背の縮みには、栄養補給や運動を心がける。椎体骨折の場合は、医師のもとで骨粗鬆症の適切な治療を受ける必要がある。低下した骨密度は、ビタミン製剤やホルモン製剤などの治療薬によって補うこともできる。
40代の頃より2センチ以上縮んだ女性は、介護が必要になるリスクが2倍高くなるという厚労省の報告もある。50歳を越えたら、身長のチェックを怠らないようにしたい。