140でも要注意 悪玉コレステロールの数値リスクと治療法

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 LDLコレステロールが「140以上180未満」なら、中性脂肪との関係に注目。

「LDLは球形で、直径が大きいものと小さいものとに分けられます。直径が小さいLDLは『スモールデンスLDL』と呼ばれ、直径が大きいものに比べ血管壁に入り込みやすい」

 つまり、粥状動脈硬化症のリスクが高くなる。では、小型化に何が関係しているかといえば、中性脂肪なのだ。

「中性脂肪が血液中に多いと、LDLを小型化するのです。LDLコレステロールが180までいかない、例えば140~150でも中性脂肪が高ければ、薬物治療が必要と判断されることがあります」

 整理すると、①LDLが血管壁に入り込み蓄積されると心筋梗塞、狭心症のリスクを上げる。②LDLコレステロールが180以上であれば薬物治療が必要。③LDLコレステロールが140をやや超えている程度でも、中性脂肪が高ければスモールデンスLDLで心筋梗塞、狭心症のリスクが高く薬物治療が必要な場合もある――。


 心筋梗塞、脳卒中など冠動脈疾患の専門医たちは「高コレステロール血症は、薬の副作用にとらわれず治療すべき」と言う人が多い。それほど深刻なのだ。

▽LDLとは
 脂質とタンパク質が結合したものが「リン脂質」。比重の違いからいくつかの種類に分けられ、「LDL(低比重リボタンパク)」はそのひとつ。血液中のコレステロールの3分の2以上がLDLに含まれていて、LDLコレステロールと呼ばれる。

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