気になる手の震え…「本態性振戦」はなぜ起こる

公開日: 更新日:

 神経内科では、本態性振戦に対して、興奮度を下げて震えの症状を改善する薬を処方する。

「本態性振戦は、緊張・興奮によって起きるため、心臓の脈拍や血圧を下げる薬で興奮状態を落ち着かせます。β遮断薬が第一選択薬ですが、副作用に注意が必要です。また、疲れなどがたまると震えがひどくなります。悩みを抱えている人は体調と相談しながら、薬を服用してうまく病気と付き合っていくことが大切です」

 欧米では、個人の尊厳が損なわれる病気だとして、原因や治療法の研究が行われている。近年、日本でも少しずつ振戦の存在が見直されている。現時点では、まだ明確な治療法はないが、研究が進めば完治が可能になるかもしれない。

 ただ、薬剤で震えを緩和するだけでも、精神的な苦痛から解放される。年だから仕方がない……と思いながら悩んでいる人は、まずは神経内科に相談だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった