【うつ病】眠れない日に子供時代の嫌な記憶を思い出した
不眠症は「うつ病」を予見するシグナルのひとつである。眠れない日は決まって子供時代を思い出すようになり、小学時代や中学時代、担任の先生に殴られた記憶が蘇った。
「なぜあの時、先生に反抗し、殴り返さなかったのか」――。悔しくて仕方がなくなって興奮し、ため息をついたまま朝方まで眠れない。翌日、目を真っ赤にして会社に顔を出すものの、頭がボーッとして仕事に身が入らなかった。
■何も食べなくてもお腹が食欲がわかない
2週間ほど不眠状態が続いていたある日、朝方、ネクタイを締めようとしたところ、なぜか面倒くさくなってしまう。外は土砂降りの雨。越川さんは会社に「体の調子が悪いから今日は休む」と連絡をした。朝から何も食べていないが、お腹はすかない。まったく食欲がわかなかった。
欠勤が10日ほど続いたころ、訪ねてきた彼女が開口一番、「何よこれ? 部屋が汚い!」と驚きの声を上げた。
越川さんは、奇麗好きできちょうめんなタイプで、部屋の掃除を毎日欠かさない。洗濯物をためるようなこともなかった。それが、部屋はホコリだらけ。無精ひげを生やし、汚れた下着やパジャマを部屋中に散らかしていた。