【うつ病】抜け出す努力をしてください。数年かかります

公開日: 更新日:

 東京・板橋区内に住む越川正則さん(仮名、62歳=人材派遣会社顧問)は、10余年前、当時付き合っていた彼女の強い勧めもあり、東京・御茶ノ水にある「東京医科歯科大学付属病院」で診察を受けた。

「診察を受けた時期はもう無気力状態で、病院にJRで行ったか、地下鉄だったかも覚えていません。診察を受けた窓口も精神科か心身医療科だったかも忘れました」

 診察で、血液、尿、心電図、レントゲンなどの検査を丸一日かけて受けた後、問診を受けた。

 担当医は、各種診察のデータを見ながら「体に病的な問題は見当たりません」と言いつつ、そのまま1時間近い問診が始まった。

「眠れないですか」「自分の人生がつまらなく感じますか」「性格は明るいほうですか、暗いほうですか」「体がだるく、疲れませんか」「食欲はありますか」「もう死んでもいいかと思ったことはありますか」

 こうした質問が20問ほど続き、越川さんはすべてに「はい」と答えた。

「越川さんは立派な『うつ病』にかかっています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    男性キャディーが人気女子プロ3人と壮絶不倫!文春砲炸裂で関係者は「さらなる写真流出」に戦々恐々

  2. 2

    協会肝いりゲームアプリ頓挫の“張本人”は小林浩美会長…計画性ゼロの見切り発車で現場大混乱

  3. 3

    巨人・田中将大 戻らぬ球威に焦りと不安…他球団スコアラー、評論家は厳しい指摘

  4. 4

    SixTONES新冠番組を潰しにかかるTBS日曜劇場の本気度 道枝駿佑、松本潤、目黒蓮が強力な"裏被り”連発

  5. 5

    長渕剛「理不尽と戦ってほしい」鹿児島の母校卒業生にエールも…元女優から新たな告発

  1. 6

    侍J井端監督が正捕手に据えたい大本命は…3月強化試合への招集は「打倒甲斐」のメッセージ

  2. 7

    「胎動」と「混迷」が交錯するシンドイ2年間

  3. 8

    吉幾三(5)「お前のせいで俺と新沼謙治の仕事が減った」

  4. 9

    長山藍子のおかげでわかった両眼のがんを極秘手術

  5. 10

    ニセコで横行する「海賊スキースクール」…中国系インストラクターやりたい放題で認定校とはイタチごっこ