故・愛川欽也さんは選択 あえて無理ながん治療はしない

公開日: 更新日:

「どこまで治療するかは本人次第ですが、相談者には仕事は辞めないように伝えます。健康を維持するには、お金が必要。そのためには、気持ちの上で生きがいとなることも大切です。そういう視点に立つと、仕事を優先して、あえて手術や抗がん剤をパスする選択をする相談者は少なくありません」

 プロジェクトリーダーとして結果を出すまでは仕事に専念したい。人前に出る仕事だから、抗がん剤の副作用で髪が抜けるのは困る……。黒田氏の元には、いろいろな相談者が訪れるが、ベースにあるのは仕事だ。

「無理な治療を避けながら、最低限痛みを取る緩和ケアを受ければ、愛川さんのような最期を迎えられます」(中川氏)

 そのときの身の振り方は、元気なうちに考えておくのが無難だ。

【連載】「がんと仕事」厳しい両立

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由