いつまでもつか? 世界最初のチタン患者は40年以上

公開日: 更新日:

 ブローネマルク博士は65年に、歯をすべて失った患者の下顎に4本のチタン製インプラントを4本埋入。その1カ月半後に人工歯冠を装着して咬合治療を行った。世界初のオッセオインテグレーション・インプラントは、臨床患者が亡くなる2007年1月までの41年間、体の中で機能し続けたという。このオッセオインテグレーション・インプラントが10年以上機能する率は96%以上ともいわれ、現在のインプラントの基礎となった。

 日本でインプラントが実用されたのは1980年代のこと。初期段階ではインプラント体の材質に人工サファイアやセラミックなどが使用されたが思うような結果が出ず、チタンに落ち着いている。

「一般的に金属は表面に被膜を形成する性質をもっていますが、チタンはとくに酸化しやすく、酸化被膜が金属表面を覆い、それが非常に安定していて腐食を防ぎます」

 ただし、天然歯と同じで、歯磨きや定期検診など患者の日頃のケアに大きく左右されることを忘れてはいけない。

【連載】いまさら聞けない歯科インプラント

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主