いつまでもつか? 世界最初のチタン患者は40年以上

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 ブローネマルク博士は65年に、歯をすべて失った患者の下顎に4本のチタン製インプラントを4本埋入。その1カ月半後に人工歯冠を装着して咬合治療を行った。世界初のオッセオインテグレーション・インプラントは、臨床患者が亡くなる2007年1月までの41年間、体の中で機能し続けたという。このオッセオインテグレーション・インプラントが10年以上機能する率は96%以上ともいわれ、現在のインプラントの基礎となった。

 日本でインプラントが実用されたのは1980年代のこと。初期段階ではインプラント体の材質に人工サファイアやセラミックなどが使用されたが思うような結果が出ず、チタンに落ち着いている。

「一般的に金属は表面に被膜を形成する性質をもっていますが、チタンはとくに酸化しやすく、酸化被膜が金属表面を覆い、それが非常に安定していて腐食を防ぎます」

 ただし、天然歯と同じで、歯磨きや定期検診など患者の日頃のケアに大きく左右されることを忘れてはいけない。

【連載】いまさら聞けない歯科インプラント

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