高齢者の「てんかん」は医師も本人も周囲も気づかない

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 久保田医師が「高齢者のてんかん」と診断した患者も、事故を起こして整形外科を受診し、整形外科医が念のためと、久保田医師を紹介。受診してきた人が大半だ。

「死者やけが人が出るような大事故になる前に、いかに早く『なにか変』に気がつくか。そう感じたらてんかんセンターを受診すべき。てんかんの専門医でなくては見逃されるかもしれません」

 朝霞台病院では、疑わしき人がきたら外来で脳波検査をし、確定診断として、入院して1週間の脳波を取る「長時間ビデオ脳波モニタリング」を行う。

「高齢者のてんかんでは脳波の乱れがはっきりと表れないため、長時間の脳波モニタリングが理想的なのです」

 治療は薬の経口投与。従来より少ない量で症状をぴたりと抑えられる。

 高齢者のてんかんというと、65歳以上を想像するかもしれない。

「50代から発症率が上昇していきます。加齢が原因なので、だれにでも可能性がある。自分は大丈夫と思わないことです」

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