貴ノ岩は2通提出 診断書は患者の意向を沿って書けるのか

公開日: 更新日:

 貴ノ岩は「頭を骨折したのではないか」と済生会福岡総合病院を受診して入院。CT検査などでハッキリしない“骨折の痕”があったことから④の「頭蓋底骨折・髄液漏の疑い」が記載されている。

「たとえば、腰痛で受診した人を検査して、骨にも筋肉にも臓器にも異常がないことはあります。逆に直接関係はないが、間接的に関係するかもしれない何かが見つかることも少なくない。そうすると、診断書は、『急性腰痛症の疑い』などになります」(西崎氏)

 貴ノ岩が単に「頭が痛い」というだけだと、“骨折疑いの診断書”にはならなかっただろう。“作戦勝ち”か。

■雲隠れ費用は1泊10万円

 今年2月には、京都府立医大の医師らが、暴力団関係者の病状について「刑事施設での拘禁に耐えられない」とする虚偽の診断書を作成。虚偽有印公文書作成・同行使容疑などで京都府警に強制捜査された。貴ノ岩のケースは、受診理由を検査して「疑い」としていることから、虚偽には至らないと考えられるそうだ。


 VIPを受け入れる部屋は、やはり特別だ。乳がんで亡くなった小林麻央が治療を受けたとされる病院の関係者が言う。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大逆風の田中将大まさかの〝浪人〟危機…ヤクルト興味も素行に関する風評が足かせに

  2. 2

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  3. 3

    楽天・田中将大の二軍テスト続行を明言…“外様”今江監督ならではの「常識的判断」

  4. 4

    「(菊池雄星を)高1で超えてやる」 天性の負けず嫌いが花巻東に進学した“本当の理由”

  5. 5

    斎藤元彦知事&代理人弁護士「時間差会見」のあざとさ…二人揃ってPR会社美人社長をバッサリ切り捨て

  1. 6

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  2. 7

    斎藤元彦知事が百条委トンズラで大誤算!公選法違反疑惑に“逃げの答弁”連発も「事前収賄罪」の可能性

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    「終わらない兵庫県知事選」の行方…新たな公選法違反疑惑浮上で捜査機関が動く“Xデー”は

  5. 10

    斎藤元彦知事代理人の異様な会見…公選法違反疑惑は「桜を見る会前夜祭」と酷似、期待されるPR会社社長の“逆襲”