美容クリーム代わりに処方薬が使われていることの問題点
ヒルドイドが保険診療・処方箋医薬品である以上、患者の自己負担額は3割で、残りは税金が使われています。つまり、美容クリーム代わりにヒルドイドを使っている人の“商品代金”の多くを国民が負担しているわけです。公的機関や医療機関がヒルドイドの乱用防止・適正使用を強く推進していくのは当然といえます。安易に処方薬を美容クリーム代わりに使うのはやめましょう。
ヘパリン類似物質を含んだヒルドイドと同様のクリームは、処方箋がなくても薬局で買うことができます。ヒルドイドを処方してもらうために医療機関を受診して、診察代や処方箋料を支払うよりも、むしろ安く手に入るものもあります。
処方薬を乱用するのではなく、処方箋なしで購入できる市販薬で代替する。この形は、これからより進めるべき薬の適正使用とセルフメディケーションのあるべき姿ともいえます。