著者のコラム一覧
永田宏長浜バイオ大学コンピュータバイオサイエンス学科教授

筑波大理工学研究科修士課程修了。オリンパス光学工業、KDDI研究所、タケダライフサイエンスリサーチセンター客員研究員、鈴鹿医療科学大学医用工学部教授を歴任。オープンデータを利用して、医療介護政策の分析や、医療資源の分布等に関する研究、国民の消費動向からみた健康と疾病予防の解析などを行っている。「血液型 で分かるなりやすい病気なりにくい病気」など著書多数。

趣味で始める人が急増中 ゲノム編集もDIYの時代に

公開日: 更新日:

 ネット上には、さまざまなクリスパーの実験キットが売られています。

 中でも「Addgene」というアメリカのNGO団体が、豊富なラインアップを用意しています。値段はCas9(DNA切断酵素)が65ドル、動物や細菌の遺伝子をターゲットとしたCRISPRシステム(ガイドRNA付きCRISPR)も65ドル、などとなっています。

「DIY」をうたったキットを販売するスタートアップもあります。試薬のほか、ガラス皿や試験管、プラスチック容器、マニュアルなどがセットになって、159ドルなり。ほかに実体顕微鏡と、細胞を扱うためのマイクロマニピュレーターが必要です。新品は合わせて100万円以上もしますが、中古なら数万円から十数万円で揃います。

 クリスパーは巨大な利益を生み出す可能性を秘めているため、まだ激しい特許紛争が続いています。誰の権利になるにせよ、クリスパーを使ったゲノム編集で生まれた家畜や作物、医薬品などには、将来高い特許料が課せられるかもしれません。

 しかし、研究目的で使う限りは、特許料は発生しません。そのためアメリカやカナダでは、自宅のガレージを実験室に改装して、趣味でゲノム編集を始める人が急増中です。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  4. 4

    広末涼子は免許証不所持で事故?→看護師暴行で芸能活動自粛…そのときW不倫騒動の鳥羽周作氏は

  5. 5

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  1. 6

    【い】井上忠夫(いのうえ・ただお)

  2. 7

    広末涼子“密着番組”を放送したフジテレビの間の悪さ…《怖いものなし》の制作姿勢に厳しい声 

  3. 8

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  4. 9

    大阪万博は開幕直前でも課題山積なのに危機感ゼロ!「赤字は心配ない」豪語に漂う超楽観主義

  5. 10

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育