私自身がんに<1>膀胱の内視鏡画像を見たときのショック
正月早々、突然すみません。私もがん患者の仲間入りをしました。アルバイト先の病院の医局に超音波検査装置があり、先月9日、自分自身で膀胱のエコー検査を行い、腫瘍を発見したのです。青天のへきれきでした。
東大医学部の先輩の病院で、若いころから月に1回くらい週末に当直の仕事をしています。2年ほど前に肝臓に脂肪がたまる脂肪肝を自分で発見して以来、毎月エコー検査を自分でしていました。
脂肪肝は飲み過ぎのせいでしょう。肝臓はよくなっていたのですが、9月ごろから膀胱の壁が多少厚く見えたのが気になって、先月は膀胱に十分尿をためて、入念にチェック。すると、左の尿管が膀胱につながる「尿管口」の近くに15ミリくらいの腫瘍が疑われました。
スマートフォンで写真を撮り、後輩の泌尿器科専門医にメールで送信すると、「膀胱がんの可能性が否定できない」との返事を受けましたが、良性腫瘍の可能性についても触れられていたので、そのときまでは、いちるの望みにかけました。
翌10日の朝にその後輩医師に膀胱内視鏡検査をお願いしたところ、膀胱がんがほぼ確定したという経緯です。内視鏡の画像は、疑いようのない表在性の膀胱がん。早期で手術で切除できるとはいえ、正直ショックでした。