著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

私自身がんに<1>膀胱の内視鏡画像を見たときのショック

公開日: 更新日:

 正月早々、突然すみません。私もがん患者の仲間入りをしました。アルバイト先の病院の医局に超音波検査装置があり、先月9日、自分自身で膀胱のエコー検査を行い、腫瘍を発見したのです。青天のへきれきでした。

 東大医学部の先輩の病院で、若いころから月に1回くらい週末に当直の仕事をしています。2年ほど前に肝臓に脂肪がたまる脂肪肝を自分で発見して以来、毎月エコー検査を自分でしていました。

 脂肪肝は飲み過ぎのせいでしょう。肝臓はよくなっていたのですが、9月ごろから膀胱の壁が多少厚く見えたのが気になって、先月は膀胱に十分尿をためて、入念にチェック。すると、左の尿管が膀胱につながる「尿管口」の近くに15ミリくらいの腫瘍が疑われました。

 スマートフォンで写真を撮り、後輩の泌尿器科専門医にメールで送信すると、「膀胱がんの可能性が否定できない」との返事を受けましたが、良性腫瘍の可能性についても触れられていたので、そのときまでは、いちるの望みにかけました。

 翌10日の朝にその後輩医師に膀胱内視鏡検査をお願いしたところ、膀胱がんがほぼ確定したという経緯です。内視鏡の画像は、疑いようのない表在性の膀胱がん。早期で手術で切除できるとはいえ、正直ショックでした。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末