「術中神経モニタリング」と手術経験100例が医師選びの鍵
術中顔面神経モニタリングを確認していても、「取ろうとすれば全摘できるが、顔面神経麻痺を起こすかもしれない」といった、思った以上に難しい状況に当たることは、しばしばあるからです。
進むか、戻るか……。その時にモノをいうのが、経験数なのです。こういう難しい聴神経腫瘍の手術で正しく判断できるには、少なくとも50~100例の手術件数が必要だと考えています。言い換えれば、100例をこなして初めて、聴神経腫瘍の手術において一人前と言えるのです。
聴神経腫瘍の手術を受ける際は、持続顔面神経モニタリングを行っているか、そして主治医の手術の経験数はどれくらいかを、確認すべきです。