しっかり運動をしているのに…逆に体重が増える理由
さて、冒頭の男性の食事メニューですが、お刺し身くらいでしかタンパク質を取れていない。豆腐やハムもタンパク質が含まれているものの、揚げているのでカロリーを取り過ぎることになります。また、炊き込みご飯の糖質は、仕事や頭脳活動を行う前(一般的には朝や昼)には取るべきですが、これから寝るだけというタイミングでは控えた方がいいです。
運動は、確かにエネルギー消費につながります。しかし、思っているほど多くなく、運動後の食事内容によっては、消費エネルギーより摂取エネルギーの方が上回ることはよくあります。
消費エネルギー(キロカロリー)は、「1.05×運動(METs値・時間)×体重(キログラム)」で出します。たとえば、時速8キロのランニングのMETs値は1時間当たり8・3。体重50キロの人が1時間走った時の消費エネルギーは、「1.05×8.3×50=435.75キロカロリー」です。運動を免罪符にして、焼き肉屋でビールを飲み、肉をたっぷり食べ、冷麺でシメれば、摂取エネルギーが消費エネルギーをやすやすと超えてしまいます。これでは太って当然ですね。