骨<上>骨質の良し悪しは「善玉架橋」の多さで決まる

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「骨粗鬆症患者は約1300万人とされますが、その約8割は女性です。閉経後に骨量が急激に低下するのは、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が急激に減少するからです。エストロゲンは骨を壊す『破骨細胞』の働きを抑え、骨を作る『骨芽細胞』を活性化して、骨代謝のバランスを整えているのです」

 男性はもともと骨量が多く、女性よりも骨粗鬆症になりにくいが、病気や薬、栄養障害が原因になることが多いという。病気では「糖尿病」「腎機能障害」「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」など。薬では「ステロイド剤」「抗うつ薬」など。栄養障害は「胃や腸の切除後」「アルコール多飲」などがあれば要注意だ。

 骨量のピークは、女性は10代の前半から半ばにかけて、男性は20歳くらいまで。20~30代の多くは骨量を維持できているが、40代以降になると個人差はあるが減少していくので、そのスピードを遅らせることが大切になる。

「骨量」とは、骨の中にあるカルシウムの量のことだが、骨の強さを決めるのはそれだけでない。骨の強さは「骨量7割」「骨質3割」といわれ、その両方を強くすることが大切という。

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