コロナ禍で食糧危機はやってくるのか 国際機関が懸念表明

公開日: 更新日:

 また、生鮮品の多くは空輸に頼っているが、航空機の運航にも大きな制限がかかりつつある。国産品ですべてを代替させるのは難しい。当面、野菜と果物の値上がりを警戒した方がいいかもしれない。

 ほかにも、乳製品(オーストラリア・ニュージーランド)や牛肉(アメリカ・オーストラリア)、豚肉(アメリカ・カナダ)、鶏肉(ブラジル)の輸入が滞り、値上がりする可能性がある。

「アフリカからは、別の悪いニュースが伝わってきています。昨年末からバッタ(サバクトビバッタ)の大群が発生し、今年に入ってから『70年に一度』(FAO)という深刻な蝗害が起こっているのです。バッタの群れはアラビア半島を襲ったあと、パキスタンに上陸し、インドに迫っているようです」(永田宏教授)

 パキスタンやインドは、世界的な綿花栽培地であるため、被害の程度によっては綿製品の高騰が心配される。

【写真特集】新型コロナ 緊急事態宣言から1週間で街の様子は

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  2. 2

    小泉進次郎氏「コメ大臣」就任で露呈…妻・滝川クリステルの致命的な“同性ウケ”の悪さ

  3. 3

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  4. 4

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  5. 5

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  1. 6

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  2. 7

    関西の無名大学が快進撃! 10年で「定員390人→1400人超」と規模拡大のワケ

  3. 8

    相撲は横綱だけにあらず…次期大関はアラサー三役陣「霧・栄・若」か、若手有望株「青・桜」か?

  4. 9

    「進次郎構文」コメ担当大臣就任で早くも炸裂…農水省職員「君は改革派? 保守派?」と聞かれ困惑

  5. 10

    “虫の王国”夢洲の生態系を大阪万博が破壊した…蚊に似たユスリカ大量発生の理由