女性医師が40年かけ開発 “護身用コンドーム”を覚えているか
そうです。「RX」の内側には鋭いノコギリ歯のような返し(トゲ)が付いているのです。痛みに驚いたレイプ犯はペニスを腟から引き抜きますが、トゲがガッチリ食い込んだ「RX」はペニスに付いたままです。その隙に女性は逃げたり、反撃することができるのです。レイプ犯が逃げ去ってしまっても心配はいりません。医者に駆け込むしか「RX」を取り外す方法はないからです。これによってレイプ犯は確実に特定され、逮捕されるというわけです。取り外された「RX」は、裁判の証拠としてDNA鑑定に使用することもできるのです。
実は、この優れモノ「RX」はソネット・テーラーズという女性医師によって開発されました。きっかけは1969年のある夜更けのこと。テーラーズさんはレイプ被害に遭ったひとりの女性と向き合っていました。涙が頬を伝い、恐怖に震えながら彼女はこう言ったそうです。「私のあそこに歯が付いていればよかったのに」――。そこからテーラーズさんは私財をなげうち、約40年かけて完成させたのです。
「RX」はW杯終了後、1個2ドル(約170円=当時)で販売予定とされていましたが、その後、レイプ犯逮捕にどれくらい貢献したかは伝わってきていません。このようなグッズが必要とされない世の中になることを願うばかりです。