1分でできる腰痛対策 座りっぱなしテレワークで多大な負荷

公開日: 更新日:

 仕事に不向きな机や椅子で腰が限界――テレワークで悲鳴を上げている腰痛持ちは多いだろう。長時間自宅にこもり、活動量の低下で血流が悪くなるのも腰痛悪化に拍車をかける。

「座りっぱなしだと、腰には多大な負荷がかかります。背筋や腰が丸まった状態で座った場合、体重の3倍以上の負荷がかかるといわれています」

 こう指摘するのは、「青山一丁目カイロプラクティック院」(東京都)の山口博院長。体重50キロの人なら、150キロ以上。横綱白鵬の体重が151キロ(日本相撲協会公式サイトから)なので、腰に白鵬がぶら下がっているといえば、イメージしやすいか。

「会社で仕事をしていれば、打ち合わせや会議、ファクスやコピーなどで、一日のうち何度も席を立つ機会があるでしょう。自宅での仕事ではそれもなく、意識して体を動かさなければ、それこそ何時間も座りっぱなしになりがちです」

 1時間置きに「立って腰を回す」「伸びをする」などを心掛けるだけでも随分違う。しかし、より積極的に腰痛対策を講じようと思うなら、次の方法がお勧めだ。

【うつぶせで腰を反らす】

①うつぶせに寝て両肘を床につき、背中をゆっくり反らす。

②痛みがなければ、両方の手のひらを近づけ、肘を伸ばして背中をゆっくり反らす(強く反りすぎないように注意する=写真1)。

【あおむけで脚を抱え込む】

①あおむけに寝て、太ももの裏、または膝から下を抱え込み、腰の関節や筋肉を伸ばす。片脚でやってみて、問題なければ両脚を抱える(写真2)。②腰の下に手のひらを入れ、息を吸い、ゆっくり吐きながら、腰骨で手のひらを下に押し付けるようにする。

「【うつぶせ】は座る時間が長かったり、あぐらをかいたりなどで、本来の腰椎の前弯が不足している、または後ろへ出てしまっている人に向いています。一方、【あおむけ】は腰椎の前弯が強い人に向いています。どちらが合っているかはご自身では分かりづらいでしょうから、まずは無理のない範囲でゆっくりとやってみて、腰が気持ち良いと感じた方を行ってください。ただし、痛みを感じる場合はやめてください」

 横になれる自宅だからこそ、できる方法だ。時間をかけてやったとしても、いずれも1分もかからず、仕事の妨げにはならない。いや、腰痛は集中力も低下させるので、むしろ仕事の効率アップにつながるはず。今日からやってみては。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド