水を飲めば血圧が下がる 朝晩ペットボトル1本ずつで効果あり
「メカニズムについて検証する試験が行われていないため、あくまでも推測になりますが、①腎機能が改善されたことによって余分な水分と塩分が尿として排泄された②血圧上昇に関わるホルモンの分泌が変化した③血中成分の濃度が低下して血液がいわゆるサラサラになり末梢血管の抵抗が下がった。この3つの要因が考えられます」
■血液がサラサラに
腎臓と血圧は大きく関係している。血液中の老廃物や余分な塩分は腎臓の働きによって尿として排泄される。腎機能が低下して体内の塩分(ナトリウム)が過剰になると、血液の浸透圧を一定に保つために血液中の水分が増えて血液量が増える。その結果、末梢血管にかかる抵抗が高くなり、血圧が上がってしまう。
腎臓は血圧を一定に保って体内循環を維持する働きにも関わっている。血圧が下がると「レニン」という酵素を分泌し、血圧を上げる作用がある「アンジオテンシンⅡ」というホルモンの産生を促す。さらに、アンジオテンシンⅡは副腎に作用して、血圧上昇ホルモンであるアルドステロンの分泌を促進する。