水を飲めば血圧が下がる 朝晩ペットボトル1本ずつで効果あり
水は健康にいい――。よく言われるが本当だろうか? サントリーグローバルイノベーションセンターが、アジアで初めて健常人を対象にした「水分摂取による健康増進効果の検討」に関する研究を実施。習慣的な水分摂取に「血圧低下」「体温上昇」「腎機能低下抑制」「血中老廃物希釈」の4つの健康増進効果が認められた。
50歳以上75歳未満の日本人男女60人をランダムに「介入群」と「対照群」に分け、介入群には普段の水分摂取にプラスして、起床から2時間以内にペットボトル1本(550ミリリットル)、就寝前2時間以内に1本の1日合計2本(1100ミリリットル)の水を12週間にわたり継続摂取してもらった。その結果、水を継続摂取した人たちに4つの健康増進効果が認められたのだ。
中でも、「血圧低下」が注目される。起床後と就寝前2時間以内に水分を摂取したグループは、「上の血圧」といわれる収縮期血圧が、4週目に約4・0(㎜Hg)低下し、8週目に約6・0、12週目には約7・0と、研究開始から終了まで経時的に低下した。
なぜ、水分の継続摂取が血圧を下げるのか。研究を実施したサントリーグローバルイノベーションセンター研究部の中村友美氏は言う。