検診受診率が前年同時期比30%減で重大病見逃しのリスク増
一方で、念頭に置いておくべきなのは、「一度糖尿病になったら、糖尿病発症以前と同じ体ではない」ということ。糖尿病は一朝一夕で発症しません。長年の生活の積み重ねで、あるラインを越えてしまう。努力によって引き返せたとしても、ラインを越えやすい状態は変わりません。
生活習慣が乱れれば、一度も糖尿病を発症したことがない人よりも早く、ラインを越えてしまいます。
これをマイナスイメージで受け取るか、プラスイメージで受け取るか……。糖尿病発症を回避する生活は、高血圧や脂質異常症を回避する生活でもあります。すなわち動脈硬化の進行を抑え、心筋梗塞、脳卒中のリスクを下げる。プラスの面が多いのです。
そして大事なのは、定期的に健診を受け、自身の体の状態を把握しておくことです。あるいは、不調があれば、速やかに病院を受診する。健診も受診も「不要不急」ではありません。