認められていない考え方をごり押しするルール違反は許されない
仮にそれが本当だとすれば、彼らは医師の資格を取得する時点で、すでにルール違反を犯していることになります。簡単にルールを破ってしまえるうえ、ルール違反に対して何の後ろめたさも感じないタイプといえるでしょう。
そうした彼らが正当だと考える「医療のルール」は、どこからどう見てもルール違反になる可能性が高いのです。つまり、彼らは社会的には多くの人に受け入れられないような考え方を、たまたま目にした患者さんを利用して、ごり押ししただけに過ぎません。彼らが自分たちの考え方を現実にしたいのであれば、まずはしっかりと広く第三者の評価を受けてから行うべきで、その手続きがされていない以上、絶対に許されない行為なのです。
医師は患者さんを守る側に常に立たなければならない。世界共通の考え方ですが、高齢者や難病患者さんへの支援が整ってきた日本で医師になったのであれば、なおさら守らなければならない大原則です。
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