唾液腺<下>質の良いサラサラ唾液を出すコロコロガム法とは

公開日: 更新日:

 特に、スマホ依存によるドライマウスが増えているという。それは目線を下に向けているため、常に奥歯が接触している状態になるからだ。対策は、目線を水平に維持して、奥歯の接触が起こらないようにすること。パソコンやスマホを長時間操作するときは、時々、顔を斜め45度上に向けて唾液をのみ込む嚥下反射を促すといいという。

■歯磨きは起床直後と就寝直前だけでOK

 日頃の習慣にも注意することがある。「食後に歯を磨く」という歯磨き習慣だ。実は、食後に歯を磨く習慣は世界の中でも、日本をはじめ少数の国だけだという。

 歯を磨く正しいタイミングは、「起床直後(朝食前)」と「就寝直前」。それは口内の細菌数が最も多くなるのが起床直後で、最も少なくなるのは唾液が多く分泌されて、食事と一緒に細菌をのみ込んでしまう食後だからだ。

「日本を除く先進国では、食後は歯をブラッシングするのではなく、唾液の分泌を促すガムやタブレット、または、中和するためにデンタルリンスで『口腔ケア』をするのが一般的です。飲食後は歯ブラシで歯垢を取る必要はなく、舌の上や歯に詰まった食べカスと飲みカスを処理することと、酸性化しやすい状態を中和してくれる唾液をいかに活用するかが大切になるのです。食後に歯磨きをして口をすすぐのでは、唾液が喪失してしまい逆効果です」

 夜の歯磨きも夕食直後ではなく、2~3時間あけて就寝直前に磨くようにしよう。唾液がどれだけ出て循環がいいかで、寿命が変わると言っても過言ではないという。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も

  2. 2
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 3
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  4. 4
    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

    阪神岡田監督の気になる進退 来季続投がスジだが…単純にそうはいかない複雑事情

  5. 5
    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  1. 6
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  2. 7
    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

    巨人・岡本和真「急失速の真犯人」…19打席ぶり安打もトンネル脱出の気配いまだ見えず

  3. 8
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 9
    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

    高橋一生「ブラック・ジャック」高視聴率も続編困難か…永尾柚乃“完璧ピノコ”再現に年齢の壁

  5. 10
    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し