ずっと車の運転をしたいなら…40歳を越えたら緑内障検査を
緑内障は40歳以上で発症リスクが高くなり、加齢とともに有病率は高くなる。70代になると10人に1人は緑内障で、決してまれな病気ではない。40歳以上は自覚症状に頼らず、定期的に、緑内障の検査(眼底・眼圧検査)を受けるべきだ。
「眼鏡が合わない、老眼が始まった、最近見えづらいと感じたら、眼鏡店に行く前に眼科で検査を受けてください」
なお、緑内障の検査は会社や自治体の健診に含まれていないこともあるので、「毎年健診を受けているから自分は大丈夫」と思ってはいけない。
緑内障の検査は、できれば毎年、最低でも3~5年に1回がお勧め。ただし、次の場合は緑内障の発症リスクが高い。眼科医に相談し、もっと短いスパンで検査を受けた方がいい。
まず、眼鏡なしで0・1以下が見えない強い近視の人。次に、緑内障の家族がいる人。緑内障には遺伝的要因もある。
そして、検診などで「視神経乳頭陥凹拡大」「眼圧が高い」と言われた人。これらは緑内障になりやすい状態で、「絶対緑内障にはならない」と言われない限り検診は受け続けた方がいい。加齢とともに目は変わるし、眼圧は上下するため、一度の検査で分からないことがあるからだ。そして、たとえ緑内障と診断されたとしても治療の継続が大切になる。
もうすぐ花見の季節。目が見えなくなれば、そういった四季折々の楽しみも失うことになる。緑内障の早期発見、早期治療で人生100年時代を謳歌しようではないか。