AIとビッグデータは「目」の診断治療をどう変えるのか?

公開日: 更新日:

 中世ヨーロッパではペストと新技術が人間賛歌のルネサンスを招いたとの見方がある。数千万人が死亡したことによる死生観の変化、活版印刷や紙の大量生産などの新技術により一部の権力者だけの文化を庶民も楽しめるようになったからだ。

 同じように新型コロナ後は世界が様変わりするだろうといわれている。その原動力となる新技術がビッグデータ、人工知能(AI)、仮想空間だ。既に新技術は医療現場に導入されつつあるが、注目は目の診断と治療への影響だ。日本眼科医会学術委員で「清澤眼科医院」(東京・南砂)の清澤源弘院長に聞いた。

「AIが医療を変えるということは以前から言われてきたことですが、眼科医がことさら関心を寄せるのは眼科が他の診療科に比べて大量のデジタル画像を使っていて、ビッグデータやAIといった新技術との親和性が高いからです。そのため、眼科が最初にAIの洗礼を受けるといわれているのです」

 既に日本の厚生労働省にあたる、米国食品医薬品局(FDA)が2018年に世界初のAI搭載眼底写真撮影機を診断機器として承認している。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

    新関脇・大の里の「大関昇進の壁」を親方衆が懸念…看過できない“練習態度”の評判

  4. 4
    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた

    芸能事務所の社長には「三浦友和のNGみたいな子はいらないのよ」と言われた会員限定記事

  5. 5
    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

    巨人・坂本勇人「一塁手で一軍復帰」に現実味…本人、チームともメリット盛りだくさん

  1. 6
    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  2. 7
    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

    女優・沢田雅美さん「渡鬼」降板報道の真相で「本が一冊書けてしまうかな(笑)」

  3. 8
    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

    “もうひとつの首都決戦”都議補選「自民」は負け越し必至…「都ファ」は4候補が全員討ち死に危機

  4. 9
    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

    大谷への理不尽な「ボール球」ストライク判定は差別ゆえ…米国人の根底に“猛烈な敵愾心”

  5. 10
    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…

    ヒデとロザンナ(6)8歳年上の東洋人にロザンナは「やばい、運命の人だわ」と直感し…会員限定記事