ずっと車の運転をしたいなら…40歳を越えたら緑内障検査を

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 緑内障は治療を受けても失った機能を取り戻せない非可逆性の病気だ。つまり、発見が遅れるほど治療も遅れ、失う視野が広範囲になる。しかし診断確定後に治療を継続すれば、視機能は維持できる例も多い。

「緑内障になったからといって、すべての人が失明するわけではありません。その時期の適切な治療を継続し、視機能を維持できるケースも増えています。希望を持って治療することです」

■加齢とともに有病率は上昇する

 一方で、失った視野が広範囲になれば、老後の生活の質(QOL)の低下につながる。影響が大きいのが車の運転だ。公共交通機関が整っていない地域では、運転は自分の意思で決定できる移動手段で、社会生活の維持に必須のツールになる。

「自分に視野異常があると知っていれば、緑内障の初期・中期までなら気を付けて、なんとか安全運転が可能です。しかし進行して、ある段階を過ぎてしまうと、どう頑張って注意しても運転が危険になる場合があります。問題は、自分が危険な状態だと知らず、『自分は見えている。安全運転をしている』と思い込んでいる人がまだまだいることなのです」

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