「インド型」と呼ばれる二重変異ウイルスはどのようなものか
【Q】最近は「ベンガル型」といわれる「三重変異ウイルス」も出現しているが?
【A】「インドのベンガル地方で発見されたことから『ベンガル型』と呼ばれています。三重変異ウイルスなどもあります。ヒトの細胞にくっついて中和抗体から逃れる性質を持っています。南アフリカ型やブラジル型で見つかっている『E484K』の変異も有しているといわれていて、感染力は強いと報告があります」
【Q】変異はどこまで繰り返すのか
【A】「コロナウイルス(RNAウイルス)の構造は1本鎖で、複製する役割を果たす対の鎖を持っていないので、RNA同士を複製し、自らを増やし続けます。その過程で塩基配列(核酸を構成するRNAの構成要素の配列)のコピーミスが起これば、変異したRNAウイルスが出現します。そのため変異に際限はなく、理論上は四重、五重ウイルスが出現することも考えられます」
【Q】病原性の強いインド型の変異ウイルスにワクチンは効くのか