著者のコラム一覧
佐々木常雄東京都立駒込病院名誉院長

東京都立駒込病院名誉院長。専門はがん化学療法・腫瘍内科学。1945年、山形県天童市生まれ。弘前大学医学部卒。青森県立中央病院から国立がんセンター(当時)を経て、75年から都立駒込病院化学療法科に勤務。08年から12年まで同院長。がん専門医として、2万人以上に抗がん剤治療を行い、2000人以上の最期をみとってきた。日本癌治療学会名誉会員、日本胃癌学会特別会員、癌と化学療法編集顧問などを務める。

がんではないかと不安になる壊死性リンパ節炎は原因が分かっていない

公開日: 更新日:

 ある日の夕方、会社員のKさん(28歳・女性)はなんとなくだるくて少し寒けがあり、熱を測ってみたら36・8度でした。いつもはもう少し低いのに……と気になりました。ふと、右の首を触ってみたらリンパ節のような塊が触れ、コロコロしていて触ると痛みがあります。

 触れるのは2、3個で、なんとなく喉の痛みもありますが、口の中を鏡で見ても赤くなってはいません。ひとりアパートで「どうしたことだろう」と心配になって、その日は風邪薬を飲んで床に就きました。

 翌朝、熱は下がりましたが、首を触るとやはりコロッと塊があり、少し痛みもありました。そこで自宅近くの病院に電話をかけ「首のリンパ節が腫れている」と話したら、午前中に来院するように言われました。

 病院に着くと、外科の医師が口の中を診察してくれ、その後は処置室に移って針をリンパ節のところに刺し、注射器で吸引して中身の細胞を調べる検査(吸引細胞診)が行われました。

 また、医師は乳がんを心配したようで、4日後にマンモグラフィー検査の予定となり、予約を取って帰りました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末