著者のコラム一覧
青島周一勤務薬剤師/「薬剤師のジャーナルクラブ」共同主宰

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

うつ症状のある人はコロナワクチンのデマ情報を信用しやすい?

公開日: 更新日:

 新型コロナウイルスに関する根拠のない偽情報が、人の生活や社会にどのような影響をもたらすのかについて、さまざまな研究が行われてきました。いわゆるデマ情報や陰謀論の多くは感染リスクに対する人々の関心を低下させ、感染対策に関連した行動を抑制し、ワクチンの接種率を低下させる可能性が報告されています。

 コロナ禍においてはまた、抑うつ症状(うつ病)を患う人も増加したことが知られています。社会環境の急激な変化が、その一因かもしれません。抑うつ症状が出ている間は物事を否定的にとらえがちです。心理的に安定していれば気にも留めない偽情報も、抑うつ状態では容易に信じてしまうかもしれません。

 そんな中、新型コロナウイルスワクチンに関する偽情報への態度と、抑うつ症状の関連を検討した研究論文が、米国医師会が発行しているオープンアクセスジャーナル誌に2022年1月4日付で掲載されました。

 この研究では、インターネット調査に参加した米国人1万5464人(平均47.9歳、男性36.4%)が対象となりました。参加者のうち、4164人(26.9%)が抑うつ症状を認め、2964人(19.2%)が、新型コロナウイルスワクチンに関連した偽情報を支持していました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元グラドルだけじゃない!国民民主党・玉木雄一郎代表の政治生命を握る「もう一人の女」

  2. 2

    深田恭子「浮気破局」の深層…自らマリー・アントワネット生まれ変わり説も唱える“お姫様”気質

  3. 3

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  4. 4

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  5. 5

    東原亜希は「離婚しません」と堂々発言…佐々木希、仲間由紀恵ら“サレ妻”が不倫夫を捨てなかったワケ

  1. 6

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    “令和の米騒動”は収束も…専門家が断言「コメを安く買える時代」が終わったワケ

  4. 9

    長澤まさみ&綾瀬はるか"共演NG説"を根底から覆す三谷幸喜監督の証言 2人をつないだ「ハンバーガー」

  5. 10

    東原亜希は"再構築"アピールも…井上康生の冴えぬ顔に心配される「夫婦関係」