疲れ・むくみ・こむら返りに潜む「足の病気」 コロナ禍だからこそ注意

公開日: 更新日:

「この病気の特徴は片足が腫れて痛みを生じ、肌の色が変わることです。安静時でも痛みますが、歩く時はさらに強くなります。ただし、この病気もまったく痛みのないケースもあるため簡単に判断できません。そのため、診察には下肢全体の腫脹など臨床的特徴をスコア化した『Wellsスコア』と、『Dダイマー』と呼ばれる血栓が分解された時に出る物質の数値が欠かせません。また、実際に血栓の有無を調べるために静脈の超音波検査を行います」

 人によっては血栓が腹部や肺にまで及んでいる場合がある。その時には造影剤を使ったCT検査を行うこともある。

「いずれにせよ、新型コロナ禍でじっとしている中高年は下肢静脈瘤やDVTを発症したり、進行している可能性は高いと見た方がいいでしょう」

 気になるのは足の血管病を持つ人が新型コロナ感染症に感染した時の影響だ。当初、「新型肺炎」と考えられてきた新型コロナ感染症だが、実は血管の病気であることが明らかになっており、重症化の時に顕著に出るという。実際、新型コロナ感染症が重症化すると、これまでの感染症にはあまり見られないDVTに加えて、脳梗塞心筋梗塞、急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、播種性血管内凝固症候群(DIC)、静脈血栓塞栓症(VTE)などの循環器疾患を同時多発的に発症することが多く、重度の血管内皮障害を伴うことが報告されている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」