心臓にトラブルがある人はマスクによる低酸素に注意する
心臓や肺にトラブルを抱えている人は、マスク装着時の労作で低酸素が起こった場合に備え、対策を講じておくのも一案です。いちばん手っ取り早いのはスポーツ用品店などで手軽に購入できる登山用の「携帯酸素ボンベ」を持ち歩く方法です。低酸素状態になって激しい息切れが起こった際は、酸素を30秒ほど嗅げば症状が改善し、大きなトラブルを予防できます。
さらに、血液中の酸素が不足していないかどうかを確認できる小型の健康機器「パルスオキシメーター」を利用すると、さらに安心です。クリップのように指にはめるだけで動脈血酸素飽和度を測定できます。健常者の正常値は安静時で96~99%とされ、90%を切ると呼吸不全と判断されます。こちらも、ドラッグストアや家電量販店などで手軽に購入できます。
心臓にトラブルがない場合でも、高血糖、高血圧、高コレステロール、肥満、動脈硬化といった生活習慣病の素因がある人は、日常生活でマスクを着けているときに、少しでも体を動かすと息切れが出たり、不整脈が増えたと自覚したら、循環器の検査を受けることをおすすめします。