「子は宝」 小児がんは早期診断・早期治療がとても大切
国は一定の地域ごとに7ブロックに分けて、15カ所の「小児がん拠点病院」を指定しています。東京都では、小児がんの実績がある病院を「東京都小児がん診療病院」として独自に認定し、都内2カ所の小児がん拠点病院と11カ所の小児がん診療病院による「東京都小児がん診療連携ネットワーク」を構築、連携して医療を提供する体制を整えています。
大学病院やがん拠点病院の小児科であっても、すべての小児がんを診療できるわけではありません。たとえば、ある大学病院の小児科では脳腫瘍の治療を行える、ある拠点病院では白血病治療を得意としている……といったように、小児がんの中でもそれぞれ専門とする領域があるのです。ですから、がんの疑いがある子供の場合、地域の医療機関とそれぞれの領域の専門の病院との連携が大切になってきます。
以前、青梅市立総合病院の小児科病棟を見学させていただいたことがあります。その壁はタイルやステンドグラスが使われていて、まるで自然の中にいるような絵画になっており、清潔感があってとてもきれいだったことを思い出します。