「子は宝」 小児がんは早期診断・早期治療がとても大切
街を歩くと、抱っこ紐で赤ちゃんを胸に抱いた母親を見かけます。いつの頃からか背中におんぶした姿はまったく見かけなくなりました。
小さな子と手をつないで歩く母親にも出会います。ひとりを抱っこして、歩ける子は手をつないで、2人を連れた母親もいます。
歩く子に手を振ると、多くの子は手を振って返してくれて、うれしい気持ちになります。たまに怪訝な顔をして見つめてくる子もいます。みんなとってもかわいい子たちです。病気にならないで元気で育って欲しいと思います。
宗教学に造詣の深い哲学者の梅原猛さんは、「私たちの生命のなかには、永遠の生命がやどり、それが子孫に蘇っていく。自分は死んでも、遺伝子は生きていると考えれば、生命は連続的なものと科学的に考えることができる。この世の生命は受け継がれていくことに救いがある」と話されました。
まさにその通りです。老人が多くなって、人口が急激に減ってきている日本にとって、子供は希望、夢、社会の宝です。
しかし、その子供の出生数は減少しています。この2年、コロナ禍もあってか、出生の想定数よりもさらに減っているのです。私たちの夢もしぼんできます。収入が少なくても、安心して出産し、子育てができる社会が必要です。