孫と中国を旅したいと一念発起 70代初めから中国語を勉強し始めた
長くエースとして活躍したある元プロ野球選手は60代以降も毎日、腕立て伏せ500回、腹筋と背筋を1000回などのトレーニングを続けてきたそうです。それもあってか、引退後、30年が過ぎて70歳になってからも、始球式では現役時代を思わせるような速球を投げ込んでいました。
筋肉は何もしなければ衰えていく。鍛え続ければ、何歳になっても、それに応じた結果が出る。
脳についても同じです。体の筋肉が鍛えるごとに強く太くなるのと同様に、脳の神経も、代償機構とネットワークを働かせれば、機能を維持できます。神経細胞の老化を防ぐには、これが非常に大切。ただ、筋肉のように、腹筋だけ、背筋だけ、といった部分ごとに絞ったトレーニングはできないので、脳全体の機能を高める工夫が必要です。
そのためのキーワードは「意欲」。何事にも貪欲に取り組もうという意欲こそ、脳の機能を維持する最大の秘訣です。
大阪府在住の男性Aさんは、現在83歳。70代初めから中国語を勉強し始めました。