孫と中国を旅したいと一念発起 70代初めから中国語を勉強し始めた
そんなお孫さんの言葉に一念発起し、Aさんは中国語の勉強を開始。とっくの昔に現役を退いていましたから、時間はたくさんある。NHKのラジオ講座やテレビ講座を録音・録画し、繰り返し見聞きして、勉強しました。
その甲斐あって、数年後にはカタコトの中国語が話せるようになった。お孫さんは高校卒業後、中国・北京の大学に留学。そのお孫さんを訪ねて、Aさんは何度も一人で北京に出かけました。お孫さんとは別に、単身、中国国内を旅することもあったそうです。
さらに話は広がります。せっかく学んだ中国語、普段から使わないとサビついてしまうと、中国人や中国に関心がある人が集まるサークルに入り、積極的に中国語を話すように心掛けました。そうすることで、中国語レベルがますます「生きたもの」になっていきました。
サークルで知り合った年の離れた友人と中国語のカラオケに行ったり、現地そのままの中国料理を食べられる店に出かけたり。コロナで交流が制限された時期は、オンラインで会話や飲み会を楽しんでいたとのことです。
誰しもが「80代にはとても見えない!」と驚嘆するAさんですが、現役時代は仕事一筋で、退職後もさほどアクティブな生活を送っていたわけではありませんでした。ちょっとしたきっかけで、Aさんの「その後」が大きく変わったわけです。