コロナを5類に引き下げ検討 変えるべき「意識」と磨き続けたい「行動」

公開日: 更新日:

 政府が新型コロナを2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げる方向で検討しているという。感染症は重症化リスクや感染力に応じて1~5類に分類されている。2類は国や自治体が、入院勧告、就業制限、外出自粛などを要請することが可能で、検査や治療は公費負担となる。一方、5類では前述の要請がなくなる代わりに自費負担となる。また、2類は医療機関が国に患者数の全数報告が必要なのに対し、5類では基幹病院による定点報告となる。

 感染者からすれば5類なら感染しても隔離されることもなく、周りが濃厚接触扱いされるなど迷惑をかけることもない。「やっと自由になる」と喜ぶ人もいるだろう。しかし、それは私たちの意識を変えることでもあることを忘れてはいけない。公衆衛生に詳しい、岩室紳也医師が言う。

「日本は季節性インフルエンザワクチンを最も多く打っている国であり、マスク着用率の高い国ですが、毎年1000万人以上が感染し、数千人が命を失っています。新型コロナに関しても同じで、一定の犠牲はやむを得ないことを認めなければなりません。現在の医療ではそれが限界であり、ゼロコロナは不可能だということです。一方で、まだまだ変えたい生活習慣は多々あります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末