坂本龍一さんは体力低下を告白 8割が苦しむ“がん悪液質”の2つのサイン
「かなり体力が落ちてしまって。1時間とか、1時間半とか、通常のコンサートは難しいです」
今月5日のNHKの番組に出演した音楽家の坂本龍一さん(70)はがんとの闘病生活についても触れ、最近の体調をこのように語っていました。番組全体としてひとつのコンサートのような仕上がりに見えたのは、少しずつの撮影を編集でつなげたことの成果だったそうです。
坂本さんは2014年に中咽頭がんを患ったものの、治療で寛解。21年には直腸がんを切除しています。これまでの報道によると、その直腸がんはリンパ節や肝臓、両肺にも転移していて、22年までに大小6度の手術を受けたそうです。
ほかの臓器への転移があるステージ4は、多くのがんで予後がよくありません。しかし、直腸がん(大腸がん)は例外です。転移したがんを切除できれば、完治が見込めます。
ジャーナリストの鳥越俊太郎さん(82)は、05年に見つかった大腸がんはステージ4で、左肺に転移がありました。その後、右肺と肝臓にも転移していますが、原発の大腸がんも転移がんもすべて切除できたため、18年たった今も活躍されています。