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森大祐整形外科医

整形外科全般診療に長年携わる。米国トーマスジェファーソン大学で人工肩関節の臨床研究を行い、2000例超の肩関節手術を経験。現在は京都下鴨病院で肩関節や肘関節、スポーツ障害患者に診療を行う。サイトで整形外科疾患の情報を発信。

脱臼の手術は主に2つ。若くて活動性の高い人にオススメなのは「烏口突起移行術」

公開日: 更新日:

 これら2つの治療を10年以上経過観察し、比較した研究が、2022年、スイスの施設によって発表されました。発刊して100年以上になるJBJSという整形外科国際雑誌に掲載された論文の内容は、バンカート修復術の再脱臼率が高く、若く活動性の高い患者には烏口突起移行術をすすめるというものでした。

 今回の記事では、日本国内の肩関節外科で主に行われている2つの手術の長所・短所をお話ししました。肩関節専門医の中でも、肩関節脱臼に対する手術とその経験には違いがあります。

 そのことを知った上で、手術を決断する前にそれぞれの治療の違いについて、診察医師の見解を聞くことは手術前の不安を少しでも取り除くことになると私は強く思います。

■バンカート修復術と烏口突起移行術の違いは表と図で見るとわかりやすい
http://shoulder-doctor.net/sick/sick_3-2.html

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